mudai

正直に生きていればきっと
人生はうまくいく
なんて思っているのは傲慢だろうか。
正直さの粗い網からこぼれ落ちるちいさな
ちいさな幸せを
ずるさでできた匙で拾い集めたほうが本当は幸せなのだろうか。
それとも 
その方法はずるいからいやだ
といって
選択を拒否するということは
本当に幸せになりたいという気持ちに正直でないから
本当は正直であるとはいえないのだろうか。
でも
そのずるさはやがて
大きな幸せをこわしてしまう気がする。
ずるさをうまく使う
ということはできない。
ずるさとは
一度使えばもう
使う前の自分はもどらないものだ。
たとえそれをほかの誰もが知らなくても
自分が一番知っている。
それを
汚れてしまったと感じるか
ファンタジーを捨ててソリッドネスを手に入れたのだ
と喜ぶか。
どちらもありえそうな選択肢だ と
思えるようになったのは
成長したからなのか
怠惰になっただけなのか。


この世界はわからないことばかりですね。





今日の一曲


クラムボンのアルバム「まちわび まちさび」より、
「EPIC」。








君を描きたいんだ 小さい破片あつめて


君を描きだすんだ それだけで それだけで


流れ星さえ 気がつけたらいいのに


長い夜にも こわいものはないわ