始まりの終わりは終わりの始まり(3 topics)

僕の手の届く範囲のすべてのものたちはいつか終わりを迎える。
時と神すら終焉を待っているのかもしれないし。
僕たちはそのすべてのものたちとすこしずつ別れを告げて、
そしてまた新たなものたちに出会っていく。
そしてそのうち僕たち自身が終わりを迎えるのだろう。
そんな時、僕がいなくなった世界が、僕がいたことでほんのちょっとでも
いい世界になってるといいと思う。


「発言」は苦しいことだ。とても、とても苦しいことだ。
頭の中にひらめいた純粋で鮮やかなイメージが、「言葉」に
トランスレートされる瞬間、そのイメージは純度と鮮度を失う。
「言葉」は普遍的なもので、瞬間ごとの新しいイメージごとに
つくられたものではないからだ。
僕たちはイメージの純度と鮮度を犠牲にすることに気づきながら発言をする。
それはとてもつらい作業だ。
意識しながら、自分の質を落とすことはつらい。
完全なテレパシーがあったら、この世界はより
なまなましくてむきだしなものになるだろう。
その世界がよいものかどうかはわからないが、個人としては救いになりうる。


僕は今までに何かを「得て」きたのかと最近よく思う。
「得た」と思っていたものは実は「与えられた」ものなんじゃないかと。
命はもちろん与えられたものだし、いままでの、そしてこれからの養育費
だって与えられたものだ。
受験合格という資格もどうしてもラッキーとしか思えない。
本当に僕が「得た」ものは何だ?
何もないかもしれないなあ。
それはとても恥ずかしいことであると同時にとても幸せなことである
ということも一応わかってはいる。
大変な努力の上に手に入れられるものも「得たもの」ではないかもしれないが、
まずは大変な努力をして、何かを「得た」気になってみないといけない。
そして僕は何を得たいのだろうか?
とりあえずそこから、そこから。


今日はトラヴィスのCDを買った。まだ聴いてない。
音楽を聴くのって時間がかかることだなあ。



今日の一曲

Jeff Hansonによるアルバム「Son」より、
「Hiding Behind the Moon」。
至高の一曲。このアルバムのほかの曲は並だがこの曲は最高。
この日記の題名でもある。
女声だがしっかり男である。そのことを知ったら驚くこと間違いなし。
普通に女声です。
夜に部屋を暗くして、パソコンだけつけて、
いいヘッドフォンをつけて、机に座ってこの曲を聴くと
涙が出ます。


PS
あとですね、もし「今日の一曲」が聴いてみたくなった人がいたら
コメントのところに書き込んでください。対応しますので。