秋の月曜日に、朝焼けは見えるだろうか。

恋人のことをとても大切にする女の人を知った。
恋人のことだけじゃなくて、ものとか、ペットとかもとても大切にする人だ。
自分のことが後回しになってしまうぐらい、その人は力いっぱい
なにかを大切にする。


僕には到底無理なことだ。


彼女を知って、僕は気づく。
僕が付き合っていた女の子を愛していると思っていたことは、
僕のエゴに過ぎなかったことを。
あの子がいるから大丈夫だと信じようとして
自分は何もしようとしなかったことを。


信じたくなくて、見たくなくて、考えたくなかったことだけど、
やっぱり僕は、何かを大切にすることが不向きなんだと思う。
僕は僕をこえて、だれかを大切にすることをとても恐れる。
僕は僕であって、誰かと僕が共有されることを拒絶する。
僕よりも大切なものがあるという正直な気持ちのとおりにふるまえない。


それでも僕は、何かを大切にすることを、夢見ます。
いつか、いつの日でもいいから、その夢がかなうことを切に願います。
付き合っていた女の子のことを、もう一度愛せたら、
それとも、ほかのだれかのことを、好きになることがあるとしたら、
そのときは今度こそ、大切にできたらいいなあ。













って書くと、大切にされてないのかよ、と思う人がいるかもしれませんが、
そういうことじゃないんです。
うまくいえないけど、ぜったい違う。
ってしゃべり場でた直後にも言った覚えがある。
成長してないのか。
でもぜったいに違います。











浪人のころに辛苦をともにした友達が、
第一志望の大学の編入試験に合格しました。
ほんとうにおめでとうございます。
おそらく大学受験よりも難しい編入試験に合格できたのは
たゆまぬ努力の賜物だとおもいます。
すばらしいね。
彼女がその努力を積み重ねていたのと同じ時間を使って
僕は何を勝ち得たのだろうと考えると軽く死ねるので
まけないぐらい人生を濃く生きたいと思います。
重ね重ね、おめでとう。











今日の一曲

Julie Doiron & The Wooden Starsのアルバム
「Julie Doiron & The Wooden Stars」より、
「In This Dark」。




あなたの髪が 白く輝いている


今夜はすべてが雪に覆われて すこし寒いわ


わたしの顔から 髪を払って


わたしの眼鏡は


くもって 壊れてしまったの


この暗闇のなかで


なにも見えなくなっていってしまう


あなたは何を見ているのかしら









Julie Doiron & the Wooden Stars

Julie Doiron & the Wooden Stars